2020年10月 改訂版

心はどこにあるのか?

脳によって仕掛けられた難解なトリック

Where is the mind? A hard trick set by the brain

                                               By 白石 茂

                                                            (Shigeru Shiraishi)



カフェにて












色どり







2 内容紹介(目次)

原稿は、新書版の本に換算して200ページ程度になります。つまり、薄手の新書版1冊分に相当します。

常識と真っ向から対立する話なので、直ぐに分かって頂けるようなことがらではありませんし、直ぐに結論に到達できるような内容ではありませんので、分量が多くなるのはある程度やむを得ないかと思います。

話の一つ一つに疑問を感じたり、反論をしたくなるものと思います。その都度それらの疑問や反論に対して説明を行っていることから、これだけの分量になりました。

話の核心部分では理屈っぽい、堅苦しい話にならざるを得ませんが、同時にそれに関連した興味深いエピソードを織り交ぜ、少しでも楽しく読めるように工夫したつもりです。

哲学で用いられているような難解な専門用語は一切使用していません。従って予備知識は一切必要ありません。

ただ、話を進めるにあたり、幾つか耳慣れない言葉、例えば「見ている対象」、「見ている身体」、「見た結果」というような言葉を使用しています。決して難しい意味を持たせて使用しているわけではありませんし、また使用に際しては定義して用いていますので、最初は戸惑うこともあろうかと思いますが、直に慣れて頂けるものと思います。

本稿の内容は次のような内訳になっています。

目次

まえがき

第1章 常識を疑うことは難しい

  第1節 心の世界、その本当の姿

  第2節 疑問、それは探究への入り口

第2章 見るという行為の探究

  第1節 2つの世界を絵で表す

  第2節 見るという行為の3つの要素

  第3節 見るという行為の物理的、生理的過程

第3章 心についての常識の解体

  第1節 目の前の対象は物質か?

  第2節 感覚の存在は物質であることの証拠になるか?

  第3節 目の前の対象は「見ている対象」か?

  第4節 目の前の身体は肉体としての身体か?

第4章 心の世界

  第1節 心はどこにあるのか

  第2節 心の世界における存在と認識

  第3節 「私」とは何か

あとがき

すべて理詰めで話を進めています。第2章第3節はとばして頂いても構いませんが、それ以外の部分は順番通りに読んで頂かないと話の展開が分からなくなってしまうと思います。

「心はどこにあるのか」という問い掛けは、最終的には「私とは何か」という問題に行きつくことになります。それに対する回答がないことには、「心はどこにあるのか」という問題への疑問も解消できないものと思います。

そこで、第4章第3節では、「心はどこにあるのか」という本来のテーマの範疇を超えて「私とは何か」という問題にも踏み込んでみました。

最後まで読み通して頂ければ、幸いです。

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